chapter 1 現状とか変態とかその他とか

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 …………ってか、『ふしど』って何ですか!? …………褌(ふんどし)ではないだろうし、武士道…………でもないだろうなぁ。取り敢えず俺はゴブリンを―――― 「ぶっ殺しに来た」 『…………』  え? なんで黙るの怖い。俺、なんか変な事云ったのか? 「…………Search」  取り敢えず、ドラゴンとは穏健に話し合いをし、見逃して貰う算段ではあるが、もし万が一にも襲われると怖いのでドラゴンのレベルとかは把握しておこう。まぁ、転生した俺に勝てる存在なんて皆無だと思うが。 「えーと、レベルは…………5234っと」  ん? 5234って1300よりどのくらい低いの? …………って、5234!? 俺より圧倒的に高いとかそれより何これは夢? 夢ですよねそうと信じたい馬鹿な!? 頬を抓ると痛い! つまりこれは現実であると云う事でここでドラゴン様に殺されて近くの町にリスボーンされるわけですね、分かります。 「餅搗け! …………じゃなかった。落ち着け俺!」  ドラゴン様の方がレベルは圧倒的に上だ。ここはドラゴン様に恩情を掛けて貰うしかない! 『ほぅ…………人の子が我をぶっ殺すと。中々面白い事を云うな』 「どうして!?」  俺は何時ドラゴン様にぶっ殺宣言した!? 混乱の最中でか? 俺は馬鹿か!? いや、馬鹿だッ!! 「えーと、じゃあ、その面白さに免じて、俺の全力の一撃を一発だけ受けてくれませんか? 何もせずに死ぬのって、悲しいじゃないですか」 『…………自分が死ぬと分かっていて我に挑むとは…………汝は中々面白い人間だな。…………ふむ。では、汝が一発だけ我に攻撃を与える事を赦そう』 「やっほーお兄さん」  ギルドに依頼成功の旨を伝えに行くと、俺の担当である受付嬢を発見した。…………正確に云うと受付嬢に担当は存在しない。空いている所を適当に選ぶだけなのだから。しかし、俺に向かって気怠そうに手を振っている受付嬢――アリア――に俺は、何故か逆指名されている。まぁ、別にこれと云った手間が増えるわけでもないため、俺はこの現状を享受していたりする。
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