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なんなんだこれ…
状況が掴めない
ガチャッ
「お疲れ様でーす」
「この後どっか食べに行かない?」
「お、いいね」
撮影が終わった3人がぞろぞろと部屋に入って来て、輝は碧くんの横に腰掛けた。
唇には、まださっきの感触が残ってて
俺はさっきから碧くんの唇ばかり見てしまう。
「なに食べに行く?」
ソファーに座った末がそう言った時、突然部屋のドアが開いた。
「すいません、朱さんいますか?」
入って来たのは撮影スタッフだった。
「あ、はい」
「あのー、朱さん。もう一回撮影って大丈夫ですかね?撮り忘れてたのがあったんで…」
「わかりました」
話し終えると、翠ちゃんと末が
「あ、俺も行く!外で見物する」
「じゃあ、俺も行くよ。もう着替え終わったし」
と言い、立ち上がった。
「いってらっしゃーい」
と言う輝の声を聞き、振り返ると碧くんと目が合って思わずパッと逸らしてしまった。
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