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そこには、俺が投げたコーラの缶のコーラを、髪の毛から滴らせている赤髪さんがいた。
俺はゴクリと生唾を飲み込み
「水も滴るいい男っスね」
と、引きつった笑顔で言った。
「…だろーが。テメーがぶっかけた、コーラだろがぁああぁぁああぁああぁぁああ!!」
ひぃぃぃぃいいぃ!!
鬼だ!!
鬼がこっちに来る!!
逃げなければ!!
「すっすすっすいませんでしたぁああぁぁああぁああぁぁああ!!」
と、言うや否や、俺は脱兎の如く逃げだした。
それでも
赤髪さんもとい、鬼は追いかけてくる。
「待てやクソガキぃぃぃいいぃぃぃぃいいぃぃぃぃいいぃ!!」
「ぎぃぃぃやぁああぁぁああ!!ごめんなさい。ごめんなさい。まじですんません。許して下さい!!」
「誰が許すか!!ボケぇぇええぇぇ!!」
「ひぃぃぃいいぃぃぃぃいいぃ!!」
そこから俺と赤髪さんの、リアル鬼ごっこが始まった。
だが、体力も人並みな俺と、不良のリーダーらしき赤髪さんとでは、体力が違う。
みるみるうちに差が狭ばってきた。
やばい!!
このままでは明日の朝日を拝めない。
だけど打つ手がない!!
どーする!!?
体力的にも0になったとき、目の前にチカチカと点滅している青信号があった。
チャンス!!
俺は最後の力をふりしぼって信号を渡りきり、ちょうどいいタイミングで信号が赤に変わり、なんとか赤髪さんをまいたのだった。
ありがとう神様!!
神様は俺に運をあたえてくれていたのか!!
その後俺は無事、何事もなく、家に帰ったのだった。
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