一日平凡

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「お前って本当、普通だよな。」 「はぁ?」 楽しい楽しいお昼の時間に我が友達、美浜 越後(みはま えちご)は、ワケの分からん事を言い出した。 「イチゴちゃん、何言ってんの?」 「あ゛!?」 「ごめんなさい。まじですいませんでした。その、今にも人を殺しそうな目つきをやめてください。お願いします。」 「ちっ。」 いち…ゴホンゴホン。越後は舌打ちをすると、食べかけだったパンをまた、頬張りだした。 あー。まじで怖かった。眼力で人殺せそうだったよ。あれ。 ちなみに越後があんなに怒ったのは、俺がイチゴって言ったから。 顔がイケメンなもんだから、あれ言うと怒るんだよ。全く。なんて心が狭いんだ。そのくせ、女にモテるからうざい。他校に彼女もいる。しかも、ちょー美人。 くそー!! 俺も高校生活満喫してー!! おっと、俺の自己紹介がまだでした。 俺の名前は 八谷 大将(はちや たいしょう) 名前とは奇跡的なミスマッチ具合で、ガキ大将どころかいじめられてた。容姿は言わずとも、平凡だよ。普通だよ。悪いか!?悪いのか!? 唯一のチャームポイントは、頭のてっぺんに生えてるアホ毛。 いくら頑張っても、絶対に直らねー。 「だから、お前って本当に普通で平凡だよなってこと。」 「はぃ?」 「さっきの話の続きだよ。」 ……続いてたのか。
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