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「てか、何気に失礼じゃね?失礼だよね、ソレ。」
「だって、本当のことじゃん。」
「なんて失礼なんだ!?」
こんなにハッキリ言うか、普通!?
「考えてもみろよ。大将ってすげーいい奴か、って聞かれたとしても、素直にハイって言えないし、じゃー悪い奴かって聞かれても、微妙だし。顔も良くもなければ、悪くもないし。成績にしろ、運動にしろそうだろ。なんか、どこにでもいそう。」
「やかましいわ!!自分が一番よく知ってるっつーの!!平凡の何がいけないんだよ!?普通のなにがいけないんだよ!?」
「だれもいけないなんて言ってないだろ。」
そう言って、越後は呆れた顔つきで俺をみてきた。
顔がいい奴に俺の気持ちが分かってたまるか。
どーせコイツは、女にふられたこともないのだろう。あの切ない気持ちがコイツにはわからないんだぁああぁぁああ!!
くそっ!!
イケメンなんて滅べばいい!!
「いやさ、この間ユキが俺んち泊まりに来たんだけど、その時に『八谷君って、何か普通にいい人だね。』て、言われて、確かにって思ったんだよ。」
「キャーー!!若い男女が寝泊まりなんて厭らしい!!」
ちなみにユキとは越後の彼女。
てか、普通にいい人って褒めてんのか?褒めてないだろ。
だって女がほめ言葉に普通にと、個性的を使うときは、大概褒めるとこがないときだ。
褒めるとこが無くて悪かったな!!
うわぁああぁぁああん!!
………
「あっ。」
「どーかしたか?」
「えちごのえっち。……クスっ。」
「……早く食わないと五時間目はじまるぞ。」
「あれ!?シカト!?今の面白くなかった!?面白くなかった!?」
こんな普通で平凡なのが俺の毎日だ。
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