一日一善

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「ちょっとさぁー、ぶつかっといて謝りの言葉すらなし?頭大丈夫??」 そこには金だの、赤だの、青だのカラフルな色の頭をした方々がいた。 ちょーーーー!! 不良!? 不良だよね!? あのカラフルな頭の方々は不良ですよね!? しかも、あのブレザーは俺の高校のじゃん。 まじか!! 同じ高校か!? いたか!? あんな奴ら!? 「ひっ!!!ごめっごめんなさっ!!」 哀れ。 そんな我が校の不良に絡まれいる子は、見ているこちらが可哀想になるほど震えていた。 「謝ってすんだら、警察いらないよねぇ。誠意みせてくれなきゃ。せーい。」 と、言って、不良の一人が絡まれている子に手のひらをだした。 なるほど。 金をせびっているのか。何て奴だ!! ……見てるだけだけど。 「ぼっ僕、今お金持ってなくて。」 「あ゛ぁ!?」 不良は絡まれている子の返事を聞くや否や、近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばした。 何て恐ろしい。 絡まれている子は、ますます顔面蒼白になって震えていた。 「人にぶつかっといてソレはないよねぇ。お金出さないと殴っちゃうぞ。」 カツアゲの次は暴力か!?これだから不良わ!! ……見てるだけだけど。
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