一日一善

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と、俺が一人芝居していると、かっくいー感じの声が聞こえた。 「神城(かみしろ)さん。」 おお!! 不良の声が震えていた。 どうやら さっきの声の主は、コイツらのリーダー的存在らしい。 どんな奴なんだ。 興味本位で、路地裏を覗いてみると。 ………わーい。 髪の毛が赤ーい。 おいぃぃぃいいぃ!! 赤い!! 髪の毛が赤いよ!! 確かに声同様、めちゃくちゃ格好良かったよ。 狼みたいな感じで。 格好良かったけどさぁ 赤いよ!! 髪の毛が赤い!! あいつの身に何があったんだ!! 返り血!? 返り血なのか!? これは、本格的に逃げなければ。 ん!? だけどさっき、やめろとか言ってなかったか?? 本当はすげーいい奴とか? 「殴ってコイツが、警察や高校にチクったらどーすんだよ。面倒ごとは勘弁だぞ。警察黙らすのも大変なんだぜ。」 「すっすいません。」 …………………。
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