俺事

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まず初めにやはり自己紹介はしておこうと思う、いくら常識に疎いとはいえそのくらいはわきまえている。 そもそも常識とは人が勝手につくりあげた価値観なのでは無いのだろうか? そんなものに振り回されるなんてごめんだ、なんて思ったりするのだが・・・話が逸れた、自己紹介だったか。 俺の名前は【彩四季 理音】。リオンじゃなくて、リオだ、【アヤシキ リオ】。 もちろん男だ。 職業、高校生兼殺し屋。 趣味は記憶。 特技は瞬殺。まぁこんなところだ、ごくごく平凡なつまらない人間って事。 平凡じゃないって?常識に囚われるなよ? 俺にとっては俺が常識だ・・ややこしい。 その気持ちは分からなくもない、そうだな・・俺の生い立ちでも話そうか。 俺の家は父子家庭で父親しかいなかった、兄弟もいない。 父親の職業は【殺し屋】だった。つまりそういうこと。 俺は殺し屋として【殺し屋】に育てられた。 そのおかげで、ヒトの急所は完璧に捉えられるし、特殊な技術で記憶力も異常に発達、あと人がモノに観えるようになった。 父親が俺に教えてくれたのは、残してくれたのはそれくらいだ。 そして俺を構成するモノもそれぐらいだ。これでおわかりいただけただろうか? 俺という存在が。 ではそろそろ本題に入ろうか。
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