実家へ。

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その夜はずっとラジオを聞いていた。 ケータイがキュインキュイン鳴る事に、余震が来る度に飛び起きて上着を着て、避難リュックを背負った。 まだこの時、沿岸部の酷さは知らなかった。原発事故も知らなかった。 当然まるこは何も知らずにのんきだった。 ふと思った。宮城にいる上司は大丈夫かと…
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