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裕の容態を把握したイリヤは悲痛な声をあげる。
ライダー「分かりました。イリヤ、裕と一緒にこの子に乗ってください。」
そう言うライダーの横には、鳥の翼を生やした純白の馬『天馬(ペガサス)』が居た。
イリヤ「・・・いつの間に。」
ライダー「・・・この子の速さなら、と思い呼び出したんです。」
そう言いながら、ライダーはペガサスを撫でる。ペガサスも、ライダーに身体を擦り寄せる。が、ライダーはペガサスを撫でるのを止め、
ライダー「・・・イリヤ、早くこの子に裕と一緒に乗ってください。時間がないのでしょう?」
ライダーは裕を抱え、ペガサスの背中に乗せる。それを見て、イリヤもペガサスに乗る。
ライダー「貴女も乗るのでしょう?・・・美咲。」
美咲「ライダー・・・」
二人が乗り終えるとライダーは、美咲を見つめる。
ライダー「あの時、死んだ筈の貴女が生きている理由は分かりませんが、乗るのでしょう?乗るなら早くしてください。」
美咲「ライダー・・・ありがとう。」
美咲はそう言って、ペガサスの背に乗る。ライダーは三人を乗せたペガサスの顔を撫でながら、
ライダー「三人を、お願いね。」
ペガサスに話し掛ける。ペガサスはライダーの言葉に答えるように鳴くと翼を羽ばたかせ、スゴい速さで飛んでいった。
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