明かされる正体、過去

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美咲「裕、貴方のデバイスに頼まれた物も置いておきますね。」 そう言って美咲は、裕の枕元に何かが入った包みを置く。 ラグは機能が停止する前に、美咲に包みの中に入っている物を渡していたのだ。 ラグに渡された物を裕の枕元に置いた、その時 ウィィン!! なのは「・・・あっ、美咲さん。」 美咲「なのはさん。・・・皆さんも、」 医務室の扉が開き、裕の様子を見に来たなのはが美咲さんを見て話し掛ける。美咲は振り返り、医務室の外に居るなのは達に気付いた。 なのは達も、すぐに医務室に入り裕の容態を見たり、裕の手を握り締めたり、花を花瓶に入れたりする。 はやて「・・・なぁ、リインフォ・・・・・・ううん、美咲さん。貴女に聞きたい事があるんです。」 美咲「聞きたい事、ですか。」 そんな時、はやてが美咲に話し掛けた。 はやて「はい。・・・貴女の事は、裕君の話から聞いています。その話の中で裕君は、貴女は・・・亡くなったと言っていました。」 美咲「・・・・・・」 「・・・・・・」 はやての言葉を美咲は黙って聞く。美咲だけでなく、なのは達も黙りはやての言葉に耳を傾ける。 はやて「それに、貴女はリインフォースの中のもう一つの人格やって言うのも聞きました。」 美咲「はい。私は確かにリインフォースの中で生まれた、別の人格です。」 美咲ははやての言葉に、頷き肯定する。美咲の反応を見て、はやては小さく頷き、 はやて「そうか。なら美咲さん、単刀直入に聞きます。・・・・・・美咲さん、貴女は何者なんですか?」 美咲「・・・・・・」 「・・・・・・」 はやての言葉により、医務室の空気が大きく変わった。 美咲「・・・私が何者か、ですか?」 はやて「せや、貴女がリインフォースの別人格やったら、何でその貴女が裕君の居った世界に居ったんや?裕君の居った地球は、私らが居った地球とは異なる地球。・・・せやのに、何で私らの世界の人間である筈のリインフォースが裕君の居った地球に・・・」 はやての疑問とは、なぜ同じ世界で生きていた筈のリインフォースが、裕の居た地球・・・それも、異なる次元に存在する地球に居たのか。と言う物であった。さらにはやては、
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