明かされる正体、過去

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美咲「・・・・・・そろそろ、本題に入りましょうか。検索を開始します。検索キーワードは『蒼月裕』『美咲』『出会い』『世界の守護者』」 本棚に本を戻した美咲は、意識を集中させキーワードを唱える。すると、無数にあった本棚が消えていく。 が、本棚はまだいくつか残っているし、宙に浮いている本も残っていた。 美咲「もう少し絞り込まないとダメですか。キーワードを追加します。『過去の記憶』『雨』『家族』『世界』『破壊』」 まだ残っている本棚や本を見た美咲は新たなキーワードを加える。すると、本棚が全て消えた。そして、宙に浮いていた本も減り、一冊の本だけが浮いていた。 美咲は、宙に浮いている本を手に取り、本を見る。 本のタイトルは『BEGINS DAYS』(ビギンズ デイズ)・・・『始まりの日』と書かれていた。 美咲「皆さんに見せましょう。・・・私と裕が出会った、あの始まりの日を。」 そう言って美咲は、本を開いた。すると、本が強い輝きを放った。 本が輝くと、美咲を中心に空間が変わっていく。 なのは「!?これは・・・」 はやて「これは、・・・地球の駅?」 美咲「今、この本の中にある記憶を映像化しているんです。」 美咲がそう言っている間にも真っ白な空間は姿を変えていき、なのは達の立っている目の前に、駅が現れる。 スバル「あ~っ!!ティア、あそこ見てよ!!」 スバルが驚きの声をあげながら指を差した。スバルの言葉に、ティアナだけでなく、他の皆もスバルが指差した方向を見る。そこには、 ?「はぁ~、やっと着いたか。」 なのは達にとってよく見知った顔が駅から出てきたのだ。 エリオ「あの人は、もしかして・・・兄さん?」 なのは「うん、・・・髪が短いけど間違いなく裕君だよ。でも、」 スバルが指を差した場所には、若干容姿が違っていたが蒼月裕が居た。 皆の目の前に居る裕は、眼も髪の色も蒼ではなく、黒くなっていたし、皆が知っている裕よりも若くなっていた。・・・と言っても、あまり大差はないのだが。 そして裕の髪は、今のように長髪ではなく、短い短髪になっていた。 スバル「裕兄!!」
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