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裕「あぁ。」
裕は電話を切り、携帯をポケットに入れる。
ティアナ「あの、美咲さん。・・・裕兄さんの電話相手の美姫って誰なんですか?」
裕の様子を見ていたティアナが、美咲に美姫の事を尋ねる。
美咲「美姫さんは、裕の幼馴染みです。・・・彼女は、とある芸能プロにスカウトされて、瞬く間にデビューして名が日本中に広がっていったんです。・・・彼女は、裕の居た世界でのスーパーアイドルだったんです。」
キャロ「そんなスゴい人と、お兄さんは交友があったんですか!?」
キャロが驚きの表情を浮かべながら美咲を見る。他の皆も美咲を見る。
美咲「はい。・・・元々裕の両親は大企業の会長と会長秘書だったので、・・・その大企業の御曹司にあたる裕は、様々な方との交友があったんです。・・・そして、美姫さんとは、元々互いの両親が元から親友だったので、二人の間に交友が生まれたんです。」
フェイト「裕って大企業の御曹司だったの!?」
裕が元は大企業の御曹司だった事を知り、フェイトを始め、皆が驚いた表情をする。
美咲「はい。裕の生まれた家『蒼月家』は、古くから存在している格式のある家名だったのですが、裕の祖父の代に企業を立ち上げ、僅か数年で世界のトップに登り詰めたそうです。」
「・・・・・・」
皆が、美咲の話を聞いて驚いた表情をしたまま黙っている。
美咲「その後、裕の祖父が亡くなる年の前に、裕の両親が企業を引き継ぎ、その数年後に裕は生まれたそうです。」
はやて「そうやったんか。・・・私らは、裕君の事を知っとるつもりやったけど、何も知らんかったやな。」
なのは「そう・・・だね。私達、裕君の過去を聞いた事なかったもんね。」
「・・・・・・」
皆が、暗い顔をする。・・・はやてやなのはの言う通り、自分達は裕の事を何一つ知らなかった。そんな事を思い、皆暗い顔になっていく。
ランサー「・・・はぁ、何でそんな暗い顔をしてるんだ?」
霞「せや、ランサーはんの言う通りやで。」
ランサーを含めたサーヴァント達や霞だけは違っていた。霞達は暗い顔をしているなのは達を見る。
霞の言葉を聞いた皆も、霞を見る。
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