233人が本棚に入れています
本棚に追加
裕「やっ、・・・やっと着いた。・・・ハクシュン!」
アルトリア「ニャ~。」(ブルブルッ)
玄関で裕はクシャミをし、アルトリアは身体を震わせて水を飛ばす。
その後、裕は女性を家の中に入れ、彼女の濡れていた服を脱がせて彼女の身体を拭き、家にあったパジャマを着せた。・・・その時、裕は顔から火が出るのではないかと思うほど、真っ赤になっていた。
そして、その映像を見ていた男性陣は、顔を剃らしたり、目を閉じたりして見ないようにしていた。
------------------------------
裕「あぁぁ、まだ顔が熱いよ////・・・起きないなぁ。」
裕は手で顔を扇(アオ)ぎながら、ベットに寝かせた女性を見ながら呟く。
女性は、緑のパジャマを着て、額に冷たいタオルを乗せていた。
?「・・・スゥ、・・・スゥ。」
裕「呼吸も大分安定してきたし。・・・大丈夫かな?」
裕は額に乗せていたタオルを手に取る。タオルは、女性の体温で温くなっていた。
裕「にしても、この子は何者なんだ?・・・あんな道端なんかで倒れてて。栄養失調の様子も見られないし、行き倒れとかじゃないだろうな。」
裕は女性の顔を見ながらも、水を張った洗面器にタオルを入れ、水を含んだタオルを絞り、女性の額にまた乗せる。
アルトリア「ニャ~。」
裕「おっ、アルトリア。お前もこの子の事が気になるのか?」
裕が女性を見ている最中に、アルトリアがいきなり現れ、裕の膝に座る。
アルトリアが来た事に気付いた裕は、アルトリアの身体を撫でながら喋り掛ける。
裕「全然起きないなぁ。・・・そう言えばこの子、何となく『なのは』のリインフォースに似てるな。・・・まぁ、リインフォースは銀髪だったけど。」
裕は、女性の顔を見て呟く。そんな時、
?「・・・んっ。」
女性が、ゆっくりと目を開けて、辺りを見回した後、裕を見つめる。
?「ここは一体・・・貴方は誰ですか?」
裕「(うわぁ、綺麗な声だな。)・・・俺は蒼月裕。ここは、俺が住んでる家にある、俺の部屋だよ。・・・君の名前は?どうして、道端なんかで倒れてたんだ?」
裕が、女性に優しい口調で尋ねるが、女性は顔を暗くし、
最初のコメントを投稿しよう!