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裕「任せとけ。・・・あっ、食べたい料理のリクエストとかってあるか?」
?「・・・パスタでお願いします////」
裕「はいよ、パスタね。・・・夕飯の支度するから、ここでゆっくり寝てるんだぞ。」
?「・・・ふあっ////」
裕は布団越しに女性の頭を撫でてから、裕は夕飯を作る為に部屋を出ていった。
頭を撫でられた女性は、顔を真っ赤にさせながら裕が撫でた場所に手を乗せていた。・・・その状態は、裕が夕飯を持ってくるまで続いていた。
裕「パスタが出来たぞ~。」
夕飯を作り終えた裕は、トレイにパスタを乗せながら部屋に入った。
?「あっ、ありがとうございます。・・・本当に、作ってくれたんですね。」
裕「?・・・そりゃ、君がパスタを食べたいって言ったんだから、作るに決まってるだろ?」
?「そうではなく、貴方は私を疑わないのですか?・・・自分で言うのもなんですが、私は貴方にとって、素性が知れない、赤の他人なんですよ?・・・貴方を騙しているのかも知れませんよ?」
女性の言葉を聞き、裕は小さく笑いながらベットに歩み寄る。
裕「じゃあ、君に聞くけど・・・。君は俺を騙そうと考えてるの?記憶喪失って話は嘘なの?」
?「そんな事はありません!!」
裕「だろう?・・・君が俺に嘘をついてない事なんか、最初から分かってたよ。・・・それに、君が悪い人じゃないって言うのは分かってたし。」
裕は女性に笑い掛けながら、女性が寝ているベットの傍にある椅子に座る。
?「何で、そんな事が言えるんですか?私と貴方は・・・」
裕「初対面なのに?・・・か?俺はさ、人の見る目には絶対の自信があるんだよ。だから、君が悪い人じゃない事は、君の目を見て分かってたよ。」
裕は手に持っていたトレイをベット付近にあるテーブルに置きながら話をする。裕の話を聞いて、女性は驚いた顔をしていた。
?「私の目を見て?そんな事だけで分かるんですか?」
裕「まぁね。・・・俺の育った環境が環境だったしな。」(ボソッ)
女性の言葉に裕は笑いながら答え、小さな声で女性に聞こえないような声で呟く。
?「育った環境?・・・どういう事なんですか?」
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