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裕「あっ、そうだ。・・・ほら、パスタ作ってきたよ。話をしてたお陰で、少しは冷めたかもしれないけど。まだ温かいぞ。・・・食べるか?」
?「あっ、いただきます。・・・ありがとうございます。」
女性は、裕からパスタを受け取った。
その後、裕は一旦部屋を出て、パスタを乗せたトレイを持って部屋に入ってきた。そして、裕と女性は一緒にパスタを食べたのだった。
裕・?「ごちそうさまでした。」
パスタを食べ終えた二人が手を合わせる。
?「ありがとうございました。私をここまで運んでくれただけではなく、食事まで用意してくれて。・・・今の私では、お礼を言うしか出来ません。本当にありがとうございます。」
裕「いや、別に礼を言われる程の事じゃないよ////困ってる人が居たら、助ける。こんなの、常識だよ。」
裕は照れているのか、頬を少しだけ掻きながら、照れ笑いを浮かべていた。
?「ですが、そんな常識を実行する人は、中々居ませんよ。・・・ありがとうございました。私はこれで失礼します。」
女性はベットから降り、立ち上がる。が、女性の身体はふらついていた。
裕「これで失礼しますって・・・まだベットから出たらダメだ。今だって身体はふらついてるし、・・・君は記憶喪失なんだろ?帰る場所は・・・」
?「確かに、帰る場所は分かりません。・・・ですが、ここに居たら、貴方に迷惑を掛けてしまいます。だから、・・・」
そう言って、歩き出そうとしたが、
?「・・・あっ。」
身体の調子が悪い女性は、足がもつれて、床に倒れかける。
ポフッ
裕「・・・・・・記憶喪失以前に、こんなフラフラの状態の人を、家から出せないよ。」
?「えっ?・・・えっ!?////」
女性が倒れる寸前に、裕が動き女性を抱き止めた。女性は裕の顔が近い事に顔を真っ赤にしていた。
そして裕は、女性を抱き抱えて、女性をゆっくりとベットに寝かせた。
裕「全く、そんな状態で出ていこうとするなんて・・・大分良くなってはきてるけど、君はまだ熱があるんだぞ?そんな状態で外に出ても、また道端で倒れるぞ?」
裕は溜め息を吐きながら、呆れたような怒ったような顔をしていた。女性は裕の言葉にシュンとなっている。
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