守護者、誕生

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なのは達が見ていた映像は完全に変わり、家の中に居たのが景色が変わり、外になっていた。 美咲「この記憶は、私と裕が出会った日からちょうど一年が経った頃です。この時、私と裕は散歩をしていたんです。」 周りをキョロキョロ見回していたなのは達に、美咲は補足説明をする。 その時、 裕「・・・今日はいい天気だな。」 美咲「ですね。昨日は酷い雨でしたからね。」 過去の記憶である裕と美咲が、互いに笑いながら歩いていた。 裕の髪や瞳はまだ黒く、髪の長さも、肩に掛かる程にはなっていたが、なのは達が知る姿ではなかった。そして裕は、左手の薬指に銀色の指輪を着けていた。 そして美咲は、首に菱形の宝石が付いたネックレスを身に付け、左手の薬指には裕が着けているのと同じ、銀色の指輪を着けていた。 はやて「なっ!?なんで、裕君は左手の薬指に指輪を着けてるんや!?」 はやてが、裕が着けている指輪に気付き、裕を指差した。 美咲「あれは、私が頼んだんです。あの指輪とネックレスは元々、私が裕と出会って一年の記念に、裕が買ってくれた物なんです。」 はやて「な、なんで左手の薬指に着けてるんや!?」 美咲「べっ、別に指輪の事はいいじゃないですか!?////」 美咲は、顔を真っ赤にさせる。 美咲(そうですよ。別にいいじゃないですか。・・・あの頃は、裕と恋人気分を味わいたかったんです。裕の周りには、幼馴染みの可愛い人や綺麗な人が居たんですから。少しでも、その人達よりもリードしたかったんですよ!!) 美咲が心の中で、自分の気持ちを暴露していく。そうする事で、美咲は心の整理を着けて、冷静さを取り戻していく。 美咲「んっ、んん!!・・・そんな事よりも、記憶映像を見ててください。」 咳払いをして、皆に映像を見るよう促す。 すると、若干名は不満そうな顔をしながらも、過去の記憶の裕と美咲を見る。 美咲「裕、アルトリアの検査はいつ終わるんですか?昨日から検査に行って帰って来てませんけど?」 裕「アルトリアの検査なら、明日には終わる筈だよ。・・・獣医の先生の話によると、病院は今たくさんの動物達が居て、バタバタしてるらしい。」
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