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怪物「・・・やはり、人間が相手では、私には勝てませんよ。」
が、蹴りを喰らった怪物は何ともなかったかのように、裕の脚を掴み上げ、
怪物「フンッ!!」
ブンッ!!
ズドォォォォン!!
裕「ガッ!?」
裕の脚を掴みながら、裕を思いっきりの力で投げた。すると裕は、近くにあった壁に叩き付けられ、口から血を流していた。そして、叩き付けられた壁は、凹んでいた。
怪物「やはり、人間は脆く弱い生き物ですね。・・・さっさと止めを差しましょうか。」
そう言って怪物は、剣を持ちながら裕にゆっくりと近付き、裕との距離を詰めていく。
裕「グッ、(身体が、上手く動かない。・・・やばいな。)」
怪物「今、楽にしますからね。」
裕がボロボロになった身体に鞭打ちながら、立ち上がろうとするが立てないでいた。
怪物がさらに近付いてくる。その時、
美咲「裕!!」
逃げた筈の美咲が両手を広げ、裕を護るかのように裕の前に立つ。
裕「みっ、美咲。お前、どうして・・・」
逃げた筈の美咲を見た裕は驚きの表情で美咲を見た。
美咲「やっぱり、貴方を置いて私だけが逃げる訳にはいけません!!」
怪物「探す手間が省けましたね。」
美咲を見た怪物は、美咲に近付いていく。美咲は身体を震わせながらも、裕を守るように両手を広げたままでいた。
裕「美咲・・・(このままだと美咲があの怪物に・・・・・・そんなのダメだ!!)」
それを見た裕は、身体に力を入れ再び立ち上がろうとする。
裕(護りたい・・・・・・美咲を、俺の大事な家族を。・・・美咲を護れるだけの力が欲しい!!)
裕が、心の中で強く願った。その時、
?(本当に欲しいの?・・・誰かを護る力が?)
裕に対して語りかける、謎の声が聞こえた。
その次の瞬間、全ての時間が止まった。怪物も、美咲も・・・裕も動きを止めていた。
なのは「み、美咲さん。これは一体・・・」
ヴィータ「変な声が聞こえたかと思えば、裕達の動きが止まっちまうし。・・・どうなってんだよ、こりゃ!?」
ヴィータが、記憶映像でない方の美咲を見て、質問をする。
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