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美咲「多分ですが、・・・ここから先は、裕が体感した裕の記憶なんでしょう。ここからは、私も分かりません。」
そう言って美咲は首を横に振った。そして、なのは達は再び裕を見る。
裕(な、なんだよ、これは?・・・身体が動かない。)
動きを止められた裕は、心の中でかなり混乱していた。そんな時、
?(そんなに混乱しないで。・・・・・・今、世界の時間を止めてるんだよ。ただ、君の意識だけは止めてないけどね。)
裕(時間を止めただって!?・・・お前は一体何者なんだ!?)
裕は驚きの言葉を上げるが、謎の声は裕の反応を見て小さく笑う。
?(ふふふ、私の事はどうでもいいんだよ。・・・一つ聞くけど、君は力が欲しいんだよね?彼女をあの怪物から護れるだけの力が。)
裕(・・・その通りだ。俺は、美咲を助けたい。)
謎の声の質問に、裕は即答する。
?(即答かぁ。・・・うん、君の言葉は全て本心みたいだね。・・・うん、君は合格だね!)
裕の即答に、謎の声は嬉しそうな声色になった。
裕(合格?どういう事なんだ?)
裕は、話に全く着いて行けてなかった。
?(えっとね~、簡単に言うとだね、君に資質や適性があるのか、テストさせてもらったんだよ。その結果、君には『世界の守護者』になる資質がある事が分かったんだよ。)
裕(世界の守護者?なんだよ、それ?)
?(う~ん、簡単に言うと、正義の味方って言えばいいのかな?・・・まぁ、あくまで例えだけどね。)
裕(正義の味方・・・)
?(そっ、それでその力を君にあげるって言ってるの。・・・でも、この力は強制じゃないし、この力を持ったら君は間違いなく、彼女のように戦いの渦に巻き込まれる事にもなるよ。・・・どうする?君には選択する権利があるんだよ。)
裕(戦いの渦・・・・・・一つ聞きたい。今さっき『彼女のように』って言ったよな?・・・・・・その彼女は美咲の事なんだよな?)
?(そうだよ。私が言った彼女って言うのは、君が美咲って呼んでる子の事だよ。・・・彼女が居る限り、その怪物のような存在が彼女を襲うし、彼女の周りにいる人や物をも壊していく筈だよ?)
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