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裕(そうか。美咲や、周りの人や物を・・・・・・分かった。その世界の守護者って奴になるよ。)
?(本当にいいの?・・・自分から言っておいて、アレだけど。・・・守護者になれば、君はあの怪物達と戦う運命になるかも知れないんだよ?)
裕(構わない。・・・俺は美咲を護りたいんだ。美咲だけじゃない、俺は俺の手の届く範囲なら、全てを護りたいんだ。)
?(自分の手の届く範囲を、か。そんな事言ったの君が初めてだよ。大抵の人は世界の全てを護るとか言う人も居るのに。)
裕(俺は人間だ。どんなにスゴい力を持っても世界全てを護る事なんか出来ないよ。)
?(君は面白いね。・・・分かった。君に守護者の力をあげる。でも、一つだけ気をつけて欲しい事があるんだ。)
裕(気をつけて欲しい事?それってなんだ?)
?(・・・・・・守護者の力はね、ちょっと理由があってまだ不完全な状態なんだよ。・・・だから、忠告しとくよ。不完全な状態で戦い続ければ、いつか君の身を滅ぼす可能性があるの。)
裕(不完全な状態って、・・・どうすれば完全な状態になるんだよ!!)
?(答えてあげたいんだけど、もう時間切れなんだ。・・・ごめんね。もう時間が動き出しちゃうんだ。最後に・・・君の想いは、力に変わる。この言葉を忘れないでね。)
その言葉を最後に、世界の時が動き出した。
裕(!?動き出したのか・・・。世界の守護者。その力があるなら、俺は・・・美咲を)
裕「うおぉぉぉ!!!!」
裕は持てる力の全てを振り絞り、フラフラながらも立ち上がった。
美咲「裕!?」
怪物「まだ立ち上がるの!?・・・この力、まさか!?」
美咲は裕が立ち上がった事に驚き、怪物は起き上がった裕に対して驚かなかったが、裕に対して何かを感じ取り、怪物は裕を警戒する。
裕「美咲、下がっててくれ。こいつは、俺が倒す。」
美咲「裕!何を言っているんですか!?そんなボロボロの身体で戦うなんて、ムリですよ!!」
美咲はボロボロの身体になっている裕を止めようとする。だが、裕は美咲の制止を振り切り、
裕「大丈夫だよ。・・・俺を信じてくれ、美咲。」
裕は笑いながら、美咲の頭を撫でる。いつものように笑い掛けながら。
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