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その子にとって君は友達だったのかと
僕は聞いた
当たり前よと
その子は言った
もちろん今でもと
その子は言った
いつでも戻って来ていいよと
店でずっと待ってると
今じゃお店のお局だと
笑いながらその子は言った
もし会えたならいつでもここに
会いにきてよと伝えてと
言伝預かり店を出る
都会の濁った星空は
前より少しはきれいに見えたが
それは刹那に濁りゆき
君の顔も濁らせた
この夜の向こうには
顔がぼやけた
君がいた
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