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「雀も桜もどんな気持ちなんだろーね?」
「わからない…な。」
でも。
「僕は桜子を守るよ。」
「へ、どーしたのいきなり?」
「言いたかっただけ。」
「ありがと。」
ふわふわと笑う桜子は桜のようで。
その桜が好きな僕はきっと雀。
でも僕は雀のように桜を無意識に傷付けてしまうかもしれない。
けれど、それはしたくないから。
だから言ったんだよ。桜子。
「ん、」
「ん?」
「手、」
「て?」
「繋ごうー?」
僕は僕の桜子を守る。
心の中でそう呟いて。
「喜んで。」
僕は彼女の手を握った。
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