隣人

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あとで死因は心臓発作であること、死んだのは僕が入居する半年前の夏だったことを教えられた。 数日たって僕はわがままを言って隣人の部屋に入れてもらった。 僕の部屋と左右対象のその部屋は薄暗く独特の嫌な臭いがした。 部屋は散らかっていてそこにあったパソコンの画面がまだ光を放っていた。 部屋の隅っこのいかにも手作りのような機械が目についた。四角い機械の上に金属の長方形の長細い棒が突っ立ててあって、先端にボールのようなものがついていた。 僕はその機械の近くの壁、僕がいつも叩いていた壁の反対側。そこをドンッと叩いた。 完
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