降ってきた魔法少女

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「多かれ少なかれ、スピットはそこに人が存在する限り絶え間無く産まれ続けるもの……人が無くならない限りスピットも無くならないから、別に撲滅しようと思っているわけじゃないんだけど……」 なにやら意味深な言い方だな。 とても信じられないが、今は黙って聞いておこう。説明を要求したのは僕からなんだし。 「かといって、放って起きすぎると人間界がおかしなことになってしまう。そこで、魔法界から妖精が遣わされて、力有る少女と契約して魔法少女になって貰い、スピットを封印する制度が出来たんだ」 「へーえ、ご苦労なこって」 まあ……カイルの説明は、めありよりも大分わかりやすい。 「まあ、事情はとりあえずだけどわかった。……ところで」 一度言葉を区切る。 すると、めありもカイルも首を傾げ、僕の次の言葉をまつ。 「魔法少女になると……みんなめありみたいな馬鹿力を使えるようになるのか?」
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