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「…………」
え?なにこの沈黙。
何なの?何なのさこれ?
「ちっ、違うの!あれは……魔法じゃなくて、その……」
「素だね、めありの」
……素?
あれが、素?
コンクリの地面に大穴ぶち開けんのが……素?
「……嘘、だよね?」
「ほんとです……」
「あっはははは!おかしなこというねめあり!」
嘘だっ!断じて僕は認めないぞ!素手で化物を殴り倒す女の子がいてたまるかぁぁぁ!
「笑わないで~っ!うう……」
あれ、やばいめありが涙目に……
流石に笑ったのはマズかったか。
「ごめんよめあり……そんなつもりじゃあ……」
「ううっ……いいんです。おかしいですよね、魔法少女が素手で敵を倒すなんて」
あれ?そっちか?
「い……いや、いいんじゃないかな?なんかカッコイイよ、前衛的で」
何を言っているんだろう、僕は。
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