転校生は魔法少女

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「こんにちは、桜田めありですっ!みなさん、よろしくお願いします!」 ……有り得ない。有り得ないだろ。 結局僕は遅刻も遅刻の大遅刻。 なんとか二時限目には間に合ったものの……担任には色々質問責めを受け、言い訳に言い訳を重ねて何とか許しを得たその直後だ。 授業の前に、担任がお知らせがある、とか言って入ってきたものだから、“ん?”と思ってはいたんだ。 にしても、こんなにピンポイントに嫌な予感って当たるものなのか? 「先生っ、私、名波康太くんの隣がいいですっ!」 有り得ない。 何故名前を出した、めあり! ああ……クラスがざわついてる。僕の方にクラスの視線が一気に向けられる。 これで晴れて僕も人気者だねー。喧しいわ!
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