降ってきた魔法少女

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「はあっ、はあっ……!」 くそっ、くそっ……くそぉっ! 「グガァァァァ!」 何なんだ、アレは!? 有り得ない、有り得ないだろこんなの!? 僕は、普通に過ごしたいだけなのに……! それがどうして、あんな得体の知れない黒い“何か”から逃げてるんだよぉぉぉ!? 「はあっ、はあっ……」 走りながら、右手首に着けた腕時計をちらりと確認する。 現在時刻、7時54分。 完全に遅刻だ……いや、遅刻がどうとか、そういう問題じゃないぞこれは! 今、僕は間違いなく死の脅威に晒されているっ! どうにかして、あの化物から逃げ切らないと……! ……どうやって!? 僕はよりにもよって人通りの少ない道を選んで逃げてしまっているし、何よりこの時間帯…… 助けを求めるのは、不可能……
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