転校生は魔法少女

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隣の空き教室から運んできたらしい机を、僕の席の左隣に置いためありは、ご機嫌な様子で僕に話しかけてきた。 ちなみに、僕の席は窓側二番目の列の最後尾。 「さっきぶりだねっ、康太くんっ」 ああ、僕はめありから逃げることは出来ないらしいな。 ていうか、いくら離れた場所だったとしても、なんで僕はめありの制服で気が付かなかったかなぁ…… 「うん、そうだねー」 思わず棒読みになる。 「康太くんと同じクラス……隣の席……嬉しいなぁ」 けどあまり気にされていないみたいだ。 ……ってかクラスの男共ッ! いつまで僕をそんな目で見ている!? お前たちに考えたことがあるのか!? 空から降って来て、押し潰されて、魔法少女とか言い出して、挙句魔法を使わずに己の拳で化物を倒して! そんな女の子に遭遇して、“普通”な生活を狂わされる僕の気持ちを、考えたことがあるのかぁぁぁ!?
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