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「グガァァァァ!」
だ、だめだ……着々と距離を詰められてる。
ああ、こんなことならサッカー部続けてればよかった!
もうだめだ……僕は、こんなところで、何に襲われたかもわからないまま死ぬのか……?
童貞のまま、死ぬのかな……?
いやだ、そんなの絶対にいやだ!
せめてキスくらいはしてみたい!
キスするまでは……死んでたまるかぁぁぁ!
……とは言え、状況が好転するわけじゃないしね。
「たぁすけてぇぇぇ!」
結局最後は人頼みっ!
無理、あんなやつ僕にはどうしようもないって!
「わあああっ、助けてぇ~っ!」
そう、僕にはこんな風に助けを求めることしか……うん?
今の声、誰の?
助けて欲しいのはこっちだっつうに。
「わあああっ!お~ち~る~っ!?」
……女の子の声?
何処から……上から!?
ばっと上を見上げると……白と水色のしましま模様が、目の前に。
次の瞬間には、しましま模様の布が僕の顔面にジャストミートし、僕はなぞの物体に潰された。
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