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凄まじい轟音とともに、砂煙が舞い上がる。
「やったぁ、手応え充分!」
弾んだ声で言う自称魔法少女……てか魔法使えやああああ!
「めあり、封印!」
「あっ、そうだったそうだった!」
時間差で空中から落下してきたステッキを華麗にキャッチ、更にステッキをくるくる回す芸まで披露してくれた。いやいらんだろこのモーション。
「スピット、封印っ!」
ステッキの先端を倒れた化物に向けた自称魔法少女。
……………………。
あれ?
待てども待てども、何も起こらないじゃないか。
「……スピット封印っ!」
言い直した!
言い直しよったぞこの娘!
「……封っ!印っ!」
段々ムキになってきたな。
しかし結果は変わらず、か。何がしたいんだよ、この娘は。
「……ふぁちょおぉぉぉ!」
壊れたぁぁぁ!?
そしてステッキ投げ付けたぁぁぁ!?
ステッキは猛スピードで黒い化物に直撃した。
……すると、何だ!?
突如としてまばゆい光が化物を包み込んだ!
光がやみ、ゆっくりと目を開けば……そこには、化物の姿は無かった。
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