星月 零 短編「不思議な人間」

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「俺、東雲 玄(シノノメ ゲン)。お前は?」 「私はHT-0。」 自己紹介する青年、玄に私は名前を言ったら玄に驚いた顔をされた。 「それ名前なのか?」 「皆そう呼ぶから。HTはheartの略。0は私の仲間の20人の中で1番強い証。」 零は突き放す様に冷たく答えた。 「heart?なんかよくわかんねぇけど、無いなら俺が付けてやるよ!」 玄は笑いながら名前を考えている。 なんなんだこいつは・・・。 「よしっ決まった!!お前は東雲 心莉(シノノメ シンリ)だ!」 「なんで同じ名字なんだ?」 零が問うと玄は自信満々に言った。 「俺が妹欲しかったから!!」 呆れた。 化け物だぞ、私は。 「誰があんたの妹になんてなるか。」 「なんならお兄ちゃんと呼んでくれ!」 人の話しを聞け。 零は絶句した。 「どうした心莉~?お兄ちゃんの胸に飛び込んでおいで~。」 「ちょっ!やめろっ抱き着くな!ウザいっ!」 抱き着いてきた玄を零は必死に剥がそうとするが、放そうも無いので断念した。 ..
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