流れ星の夜

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「見て ポラリス! みんな願いに一生懸命だ」 「えぇ、そうね、みんな真剣な顔」 「ねぇ?」 「なに?」 「なんで… なんで 流れ星は速く流れるのかな? あんな速くちゃ願い事3回なんてムリだよ」 「なんでかぁ… 私も前に長に同じことを聞いたことあるけど」 「えっ!? 聞いたことあるの? 長は何て言ってた?」 「聞いたとき長は それが星の掟だから、だって。それに、流れ星を遅くしたら 願ってた者の願いがすぐに叶って世の理が壊れてしまう、とも言ってたわ。だから 星の掟に従って流れ星を速くしてると」 「つまりは、星の掟だからって事なのか。」 「そうゆう事ね。」 星の掟について考えながら、人間界が見える星の鏡をみていると、女の子の姿が見えた。 あの子…きれいだな…… やがて 流れ星も流れ終わり、みんな帰って行き、僕も ポラリスとケフェウスたちに別れを告げ 家に帰った。 ベッドに横たわり、僕は今日見た女の子の事を考えていた。 あの女の子すごく真剣に願ってた。 あの女の子は どんな子なんだろう? あの女の子を近くで見てみたいな… 「…ってっ! 考えすぎだよ! 僕!!」 でも……
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