シーン1.ある日の平日

4/13
前へ
/29ページ
次へ
「結構いるんだよねぇ.俺のこと女だと思ってた古い知り合い」 クックックと笑いを堪えながら(といいつつあまり堪えられてない)、真紀は慰めるような調子で巧馬の肩をぽんぽんと叩いた。 「まぁ"マキ"って名字は確かに女の名前みたいだし。なんせ小さい頃の記憶だ、しょうがねぇって!」 あっけらかんと笑う真紀。 その必ずや誰しもが惹かれてしまうような輝きは、目を細めて眩しそうに笑うはにかみは、間違いなく.. ―――俺の、初…恋…… 「…って巧馬? え?なんで白目むいてんの?あれ、意識失っ..え、ちょ.たっ巧馬ぁぁぁッッ!??」 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加