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東京都内某所。
一人の少年がとある校門の前に立っていた。
「ここが竜ヶ崎学園……であってるよね」
ポケットから取り出したくしゃくしゃの紙を、何度も確認する黒髪の少年。
無造作に跳ねた髪。
中肉中背のどこにでもいそうな普通の少年。
彼こそこの物語の主人公、“日向大輔”(ひゅうがだいすけ)である。
そしてここは都内で5本の指に入るであろう野球名門校の竜ヶ崎学園。
彼はその名門への第一歩を踏み出そうとしていた。
「寮はこっちか。よしっ行く……いでっ!?」
突如後方からの衝撃が少年に襲い掛かった。
「おー悪い悪い。ケガないか?」
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