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「なぁ、チャンミン」
「へ?あ、な、なんでしょう」
いきなり呼び捨てにされて驚くのは当たり前だ。
なのに、ジェジュンさんは ははっ、どもりすぎ なんて笑うんだもん。
僕の頬に熱が集まっていくのがわかる。
「んふふ、照れた顔も可愛いね」
彼の口元が弧を描いて美しく歪む。
それと同時に大きな目が細くなっていく。
僕には出来ない、自然な笑顔が眩しかった。
笑う事なんて、とっくの昔にやめたから。
いや、『やめた』んじゃない。
『やめさせられた』んだ。
強制的に笑うなと言われれば、自然と笑い方なんて忘れていくのは当たり前で。
ジェジュンさんの自然な笑顔が羨ましかった。
「チャンミン?なぁに難しい顔してんだよ」
一人思い出(まぁ、悪い思い出だけど)に浸っていると隣から聞こえた、少し特徴のある声。
「え、あ、いえ…綺麗だな、と思って…」
「なにが?」
「あなたが…」
そこまで言った瞬間、ジェジュンさんの大きな目が更に大きくなった。
……しまった
完璧変な奴だって思われた…
僕は、見開かれた大きな目に捕らわれて動けなくなった。
その時、
「あははははははっ!!!」
、
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