プロローグ

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パァン! 三メートルも移動しない内に背中に衝撃が走った。 そのまま自転車から振り落とされ、地面と派手にキスをした。 慌てて振り返り、身構える。彼女はこちらに銃口を向けていた。 恐らく僕よりも背が小さい彼女だが、今は何倍も大きく見えた。 もう、ダメだ……。 ――パァン! 今度は腹に衝撃が走り、僕の真っ白だったワイシャツは真っ赤に染まった。 ――ああ、僕死ぬのか。 なんだか、つまんない人生だったな……。
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