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拝啓。お母様、お父様。
今まで育てて頂きありがとうごさいました。
私、神堕奉は、トマト女の魔の手におちて殺されるでしょう。
大した親孝行もできずに死ぬことをどうかお許しください。
最後に一つ、言っておきたい事がございます。
――『アタック・オブ・ザ・キラートマト』は不朽の名作です。
そんなことを心中に思いながら、天国行きのキャンピングカーで疾走中。
このキャンピングカーの車内が何もかも真っ赤なのは、多分僕を殺した時の血を目立たなくするためか。
「クソッ! 離せ」
「嫌よ。貴方また暴れるでしょ?」
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