エピソードⅡ トマト姫

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――――――――――― 「……いいの? 帰して」 奉がアルに連れられ帰った後、カルメンが顔を上げて言った。 「ええ、実戦から学ぶのが一番早いでしょうから」 「……ダメだったら?」 「その時は彼はそこまでだったということで」 ミリアが不気味な笑みをみせた。 「…………鬼」 「なんとでもいいなさい。どの道このくらいでダメなようならここから先の戦いはやっていけないわ」 「…………そう」 カルメンは興味を無くしたようにまた顔を机に突っ伏した。
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