第一章

2/4
前へ
/7ページ
次へ
私は、弟を捨てた。 見てみぬ振りをした。 親も弟を毎日のように、 虐待をする。 止めたかった… 救いたかった… けど、私には出来なかった…。 自分のたった一人の弟なのに。 私が辛いとき、 弟は何も言わずに 隣に居てくれた…。 年も、さほど私と 変わらないのに、 私より弟の方が よっぽど大人だった。 今さら、許してほしいとは 思ってない。 許してなんて… 私は、そんな都合のいい事 言える立場じゃないもの。 それでもいい。 私は――…
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加