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その自販機に向かうには、
小さな橋を渡らないとたどり着かないんだ。
僕はその小さな橋の上を歩いて
渡り終えようとしたとき、
かすかに鳴き声が聞こえた。
まだ赤ちゃんともいえるような子猫が
段ボールの中で
懸命に鳴き声をあげていた。
僕は
ごめんよ、今の暮らしではお前を飼う余裕がないんだって伝え、しばらく撫でていた。
とてもかわいい子猫だ。
ふたたび
僕は自販機へと向かい、飲み物を買った。
そして家へ帰る途中、
またあの子猫がいる
小さな橋を渡らねばならない。
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