入学式

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信号が青になる。 全速力! そして、脅威の速さで俺らは門を通った。 キーンコーンカーンコーン それと同時にチャイムの音が聞こえた。 「遅れた……」 つい、本音が漏れてしまった。 「ごめんなさい」 そう言って彼女は頭を下げる。 「私が乗せてもらったから……」 「嫌、そんな事ないってどうせ遅れてたんだよ」 俺は必死に否定をするが彼女のほうも何が何でも自分を責める。 「私が悪いんです」 「待って、今はそれどころじゃないでしょ?急がないと」 俺は彼女の腕を掴んで体育館まで走る。
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