2人が本棚に入れています
本棚に追加
そこには大きく仁王立ちをした図体がでかい緑色のジャージ姿の人が立っていた。
「おい、お前ら遅刻だぞ分かってんのか?」
太く低い声で尋ねてくる。女の子は怖いのか小刻みに震えている。
この人はやばい。そう直感した。
「ごめんなさい。少し道に迷いまして」
「そんなのは関係ないが今は早く入れそこの保護者席の後ろにでも立っとけ、それとお前らには後で話があるからな」
そう言われ俺らは体育館の中に入れられた。
よかった。怒られなくて、あの人は父さんに似ているからいやだ。
保護者達は俺らを物珍しい物を見るようにちらちらと見てくる。
「本当にごめんなさい。私のせいで」
「だから大丈夫だって」
最初のコメントを投稿しよう!