入学式

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なんでもない。と俺は首を振る。 ふと、笑みがこぼれた。彼女もだ。 「では保護者の皆様は帰ってください。一年生はもうしばらく待ちましょう」 すると、保護者は個々で立ち上がり、しゃべりながら出て行く。俺らは外へと押し流される。 女の子と密着するような形で俺らは流されていく。 この体勢やばいだろ。変態とか思われないよな? そして、たどり着いた所それは…… 「お前らなんで出てきたんだよ」 先程のジャージ男だ。 「いや、これは押し流されただけで」 「まぁいい、お前ら自分のクラスと番号確認してないだろ?これ見ろ」 そう言ってジャージ男は一枚の紙を出した。
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