手紙

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私はいつも妹に劣等感を抱きながら生きてきた。 妹のようになりたかった。 私はいつも自分の手鏡で自分の容姿を覗きこんでいた。 そうしていれば、いつか妹のように可愛くなれるような気がしていたから。 だけどいつまでたっても平凡な顔は平凡なままだった。 私の顔が妹のようになれないと気がついたときの落胆は、今でも胸に切り刻まれている。 .
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