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無事(?)に彼女オススメそばめしパンも買うことができ、着いた場所は…。
「自治会室~?」
「ここだと静かにご飯食べれるよ~」
「そうじゃなくて。勝手に入ってもいい所なのか?」
「ご飯済んだら連れて来てって、さっきメールが入ったの。静かな場所が確保できて、用事も済んで、一石二鳥だよね」
戸惑っている俺をよそに、扉をノックする音が廊下に響く。
「失礼しま~す」
扉が開かれ、中の様子が目に入る。
普通教室の二つ分かもう少し広い空間に、折り畳み式の机とパイプ椅子が並べてあり、今はパラパラと数人の生徒が居るだけだ。
「美弦ちゃ~ん。六田くん、連れて来たよ」
この声に残っていた生徒の注目が集まる。
(俺はここでも珍獣か)
「ごめんね、六田君。バタバタしてて。お昼ちゃんと食べれた?」
「いや…」
俺は手に持っている袋に視線を落とす。
「あぁ。今からなのね。じゃ、中に入ってゆっくり食べて。教室は落ち着かないでしょ」
「それより、俺はどうしてここに呼ばれたんだ?」
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