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「この騒ぎについて、会長が六田君に直接説明したいからって」
会長…。朝、職員室で会った百武とかいう……。
「取り合えず入って。ご飯にしない? 会長の手が空くまで、もう少しかかるから」
「…わかった」
俺は彼女達に続いて、自治会室に足を踏み入れる。
「夕影<ゆえ>が購買に連れていったんなら、薦められたんじゃない? そばめしパン」
ゆえ…とは、二階堂さんのことだろうか。
「袋に入ってる」
「あはは。六田君、優しい。でも夕影に付き合ってたらキリがないから、ほどほどにね」
「美弦ちゃん、ひどい~」
やっぱり、二階堂さんの事だったらしい。
「だって、そばめしパンの前はメロンパンだったでしょ。毎日毎日、メロンパン、メロンパンって。私、しばらく見るのも嫌だったわ。メロンパン」
俺は彼女達の会話を聞きながら、袋を開ける。話題のそばめしパンだ。一口、頬張る。
味は……以外とウマイ。
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