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「皆リーダーのマイナスイオン求めて来ちゃうんだよ、あっくそ、落ちた!」 マイナスイオンか。上手い事言うな、橙乃。 ていうか。最初にそれ言ったの、俺じゃなかったっけな。 ま、なんでもいいけど。 「…?マイナスイオン?」 ふ。解ってないんだな、本人は。 俺、木じゃないよ、なんて。 言う事、なんでこんな可愛いんだろうなこの人。 あー…。リーダーの傍って、ホント癒される。 いくらでも眠れるぜ、これ。 「ほらっ!そういうとこ、そういうとこ!」 急に耳をつんざく雑音が部屋に響く。 「うるさっ」 リーダーの小さい声。 翠羽、マジうるせー! 「ちょっとうるさいって、翠羽くん」 若干イラつき気味に体を起こした。 俺の癒しタイムを邪魔すんなって! 「あれ?菫、いつ居たの!」 なっ、 「ずっと居たわ!」 こいつも大概天然で。 怒る気失せるわ!
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