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収録の時間になって、スタッフが楽屋まで呼びに来た。
「あれ？緋さんは？」
「あ、もうスタジオに入ってます」
そうなんだ。
時間、ギリだったのかな。リーダーの楽屋に来ないなんて珍しい。
「おし！じゃあ今日も頑張って行こー！」
忙しい筈なのにいつも通りに元気な翠羽くん。
彼が部屋から出て行って。橙乃もゲームのコントローラーを床に置くと、ポケットに手を突っ込んで歩いて行った。
「リーダー？」
なにしてんの？
「あ、ごめん、ちょっとメールしてた」
ケータイ置いて。急いで歩み寄る。
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