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「ん~…」 泊まりがけで来たホテルで。 緋くんはテーブルに座って、パソコンと向かい合って山のような資料を片手に、唸ってる。 ソファに座って、釣り雑誌をパラパラめくりながら、そんな緋くんの後ろ姿を眺めた。 大変、なんだろうなぁ。 毎日やる事いっぱいだし。毎週生放送はあるし。 少しも気の抜けない日々が続いて。こんなのがいつまでも続くと、いつか倒れちゃうんじゃないかなって。 たまに凄く心配になっちゃう時がある。 今日も、緋くんを少しでも休ませてあげたくて。ホントは帰ろうと思ったんだ。 だけど。 『傍に居て欲しい』て。 緋くんはそう言って。 俺でいいなら、て。 こうして、ホテルの部屋で二人。緋くんの、仕事に打ち込む姿を後ろから眺めてる。
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