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「あ、ありがとうございます」
平常心を取り戻し、
落ち着いて席に着いたところで授業が始まった。
「あ……あのさっきは取り乱してごめんね」
表情を伺いながら頭を下げる。
「別に気にしてない」
空を眺めながら素っ気ない一言が返ってきてホッとしたのも束の間、ガラガラと耳慣れた音が聞こえ、足音と共に男が怒鳴りこんできた。
「ちょっと今、授業中ですよ」
男には先生の声が聞こえないのか、関係ないという顔で、教室に押し入り碧の前で止まった。
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